鬱患者がインプラントの手術
鬱患者の方がインプラント手術を受けられるか
と問われた場合、多くの先生は、
インプラント手術を受けられますと答えるでしょう。
ただし、注意しなければならない点も多くあるということを
覚えておいてください。
鬱患者の方の大多数が、抗うつ薬を内服していると思いますが、
抗うつ薬にはさまぎまな副作用があります。
副作用で多いのは眠気、口渇、便秘です。
なかでも、歯科治療に関係があるのは、口渇です。
口渇は、唾液の分泌が減るために起こります。
そして、唾液が少なくなることで、
口の中ではどのような変化がおこるのかというと、
味覚が鈍感になるということと、
口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなるので、
歯周病や虫歯が多発しやすい環境になるということです。
味覚に関してはインプラント治療と関係ないので、
ここでは触れませんが、
歯周病や虫歯はインプラント治療する前であれば、
術後の治癒を左右したり
インプラント治療をした後であれば、
寿命に関係します。
このことから、鬱患者の方がインプラント治療をした場合、
鬱患者でない方がインプラント治療をした場合と比較して、
よりいっそう、メンテナンスが必要になってくるのです。
この点を踏まえたうえで、
インプラント手術を受けられることをお勧めいたします。
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