インプラント手術後の注意事項
●手術当日は強いうがいをしないようにしてください。再出血や、痛みを伴う原因となります。
●お食事は麻酔が切れてから、なるべく反対側で噛むようにしてください。麻酔は約2?3時間ほどで切れます。
●手術当日は、お酒やたばこ、激しい運動は避けて下さい。
●手術当日、お風呂は軽めに済ませて下さい。シャワー程度でしたら問題ありませんが、長風呂は再出血の原因となります。
●抜糸するまで手術部位の歯磨きを避けて下さい。抜糸は2週間後に行います。手術部位以外は感染予防のために丁寧に磨いて下さい。
●まれに、インプラントのキャップのネジが緩んで外れることがあります。インプラント本体には問題ありませんが、外れてしまった場合は当院をご予約の上受診して下さい。その際は外れたキャップを必ずお持ち下さい。
インプラント手術前の注意事項
●体調は万全に整えて来てください。
●手術前に、お口の周りを消毒しますので、女性の方は鼻から顎までの間の化粧はお控え下さい。手術後は通常どおり化粧も可能です。必要な方は化粧直しの道具をご持参下さい。当院の化粧室をご利用下さい。
インプラント治療後の注意事項 -インプラントを長く使うために-
●インプラントは人工の材料でできているため、虫歯になることはありませんが、インプラントの歯周病「インプラント周囲炎」に罹患する可能性はあります。プラークや歯石は、天然歯と同様にインプラントに対しても大敵です。
●インプラントを長持ちさせるために三ヶ月に一度、当院で定期健診と歯のクリーニングを行い、専門的にインプラント周囲炎の原因を取り除くことを強くお勧めします。これを怠りますとインプラントが短期間で脱落して使用不可能になる恐れがあり、保証対象外となりますのでご注意ください。
●インプラントには神経がありませんので痛みが出にくく、インプラントの劣化に気付くことがとても難しいです。定期的な歯のクリーニングの際に、最低でも一年一回は歯科用レントゲン写真を撮り、インプラント本体や周囲組織の状態の確認が必要です。これを怠りますと、急激な悪化が起こった場合に発見が遅れる場合があります。
●インプラントの上に被せたセラミックは、非常時に外せるように弱めの接着剤でつけています。インプラントに異常があった場合に、インプラントの土台には影響を与えずに被せ物だけを外し、内部の状態の確認や修理しやすいようにしているためです。そのため通常のセラミックより外れやすいので、気をつけて下さい。もし万が一被せ物が取れてしまった時は大切に保管し、当医院で再装着しますので早めにご連絡下さい。噛み合わせによって外れやすい場合もありますので、その場合は噛み合わせを調整します。
●特に奥歯やブリッジのインプラントは、普段噛み合わせでよく使う歯ですが、歯ブラシが届きにくいなど汚れを貯めやすい歯のため特に注意が必要です。
●噛み合わせが強い、食いしばりが強い場合、インプラントに被せたセラミックが欠けたり壊れたりする場合があります。この場合、セラミック部分の修理や新規作成が必要になる場合があります。これらの予防にナイトガード(就寝時用マウスピース)が有効です。
●インプラント以外の部分の治療も重要です。インプラント以外の部分の治療が遅れますと、インプラントに過度の負担がかかり寿命が短くなりますので、早めに治療が必要です。