スプリットクレスト インプラント
2012年04月20日
スプリットクレストというインプラント手術方法があります。
その名のとおり、細くてインプラントが入れられないような
骨を半分に割り?スライスして広げてその間にインプラントを
入れるという方法です。
スプリットクレスト インプラントの話を聞くと素晴らしいいい方法に
聞こえるので、私も専用の器具を購入して治療したことがあるのですが、
これがあまりうまく行くことが少ない。
というのも骨というのは表面が皮質骨といってとても硬く、
中が柔らかい海面骨になっている。
そのため、細い骨は皮質骨だらけなので硬い。
硬い骨をスプリットクレスト インプラントで広げようとしても
硬いのだから広がらない。
結局、割ってGBRのように移植してしまうか、
スプリットクレスト インプラントが必要に無い部分に入れるか、
スプリットクレスト インプラントが必要ないぐらいの
ある程度厚い骨に対してスプリットクレスト インプラントをしてみて
自己満足するか?
私の知っている先生ではある程度厚みにある場合に使用している
場合が多いようだ。
たとえば厚さ4ミリ。
そのままでは入れられないし、皮質骨だらけでもない厚さ。
スプリットクレスト インプラントにはちょうどいい。
3ミリなら薄すぎて出来ないし、5ミリなら通常の方法で出来る。
でも4ミリなんてちょうどいい厚さが実際には少ない。
結局のところ、細い骨に対してインプラントを入れること自体
想像以上に難しいケースが多いので慎重に治療する必要があると思う。