インプラント 使い回し
ファーストデンルクリニックの平澤です。
インプラントを使い回しした歯科医師が問題になっています。
この問題を考える上で不思議だなと思うことが二つあります。
一つ目は自費治療するうえで
一番大切な「成功させる」ということをよりも「コスト」を優先
させるという暴挙に出たということです。
しかし本当は失敗すれば成功したときよりコストも
かかりますし、何より大切な信頼関係に問題が生じます。
治療というのは患者さんに貢献できたことの、
一部が自分に帰ってくるものです。
良い治療すればその一部が、悪い治療をすればその一部が。
今回の歯科医師もその一部の見返りを受けているのかもしれません。
二つ目はどうしてそんなに使い回せるほどの
インプラントが存在していたのかということです。
当院の場合は成功するのが当たり前ですので、
失敗して使いまわせるようなものが
ありません。
新品を購入して使うしかないのです。
ところが今回の事件の歯科医の場合、使いまわせるほどの
インプラントがかなりあったようですので、相当失敗していたと
推察されます。
つまり相当下手だったと思われます。
私はインプラントは99%成功するものだと経験上からも確信が
ありますが、一部には私からすると信じられないぐらい
失敗している歯科医もいることを知っています。
ある先生の話によると6割以上は失敗するとのことでした。
成功率4割以下です。
別の先生は今では20年前ぐらいに廃盤になったブレードタイプを
いまだに使用されているそうです。
国家資格を持つ歯科医の場合、治療は自己責任ですので
それ自体が犯罪に問われることはないのでしょうが、
今の歯科医の常識からすればかなり外れていますし、
患者さんが犠牲になっていることを忘れてはいけません。
何より信頼できる歯科医師選びが大切ですね。
もし心配であれば、成功率について聞いてみて
リサーチしてみるのも良い方法かもしれません。